群青

ultramarine.

推理小説 02/10/06

私の推理小説遍歴はかなり長く、小学校2年生の時は横溝正史を読んでいた。もちろん一人ではじめて見た映画は「犬神家の一族」だ。今思えば特殊な幼少時代をすごしたものである。その後、中学→マンガ 高校→アニメと逆行の歴史があるのだがそれはまた別のところで。

数年前に本格推理ブームという時代があった。この頃好きだった作家は岡嶋二人、東野圭吾、綾辻行人、法月綸太郎、安孫子武丸、麻耶雄嵩など。若い作家が多く、それだけに新しい試みが目白押しだった。島田荘司が推薦状をバンバン出し、新人が次々とデビューした。ノベルスが花盛りの良い時代だった。捨てることができずに本棚といわず、床といわずあふれかえっている本たちだが、題名を見て内容が思い出せるうちは時期尚早ということで、老後に読み返そうと保存(放置と同義語)してある。そのときになって、蔵書があることを思い出せる老人になれるとよいのだが。

本来私は文庫派で、一人で外食するときなどは手近にある本を持って出かけるようにしている。ところが、よく行く定食屋は手際がいいというか客がいないというか、注文してから数分しか待たされることがない。そういうわけでほとんど読み進めることができないでいる。今日も前回読んだ部分を、ざっとおさらいしているうちに、チャーハンと餃子が運ばれてきた。昨日も一昨日も同じパターンだったような気がする。

開いたページのラー油のしみが、その推理を裏付けていた。

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送