群青

ultramarine.

腹が減っては・・・ 02/11/10

日本男児たるもの食い物ののことなど、こまかいことは言うべきでないとされている。大和魂を持ち、宮本武蔵を永遠の師とする私は食べ物にはこだわらないし、毎日武蔵野線の橙色の電車も眺めて暮らしている。「男子厨房に入らず」も実践したいところだが、私のアパートは玄関を入ると、すぐ台所なのでどうか目をつぶって欲しい。それでも他人が見たら、ここが厨房だとは気付かれないように、食材・食器・料理器具は置かない工夫がされている。

食べ物に好き嫌いのない私だが、つぶつぶしたものだけはダメだ。魚卵系は見るだけで食欲をなくすので、回転寿司は鬼門である。コンベアの流れの中で、目の端にイクラや数の子が見えると、咄嗟に顔を伏せるようにしている。それで、いつも次のハマチやかんぴょう巻きという好物まで逃してしまい悔し涙を流すこともある。この葛藤のドラマも、他の客にはワサビが効いているようにしか見えないのだろう。人はどこで涙を流すかわかったのもではない。

同じつぶつぶでも、白米・納豆はこよなく愛す。こまかいことは言わないが、納豆はひき割りに限る。こまかいことはいいことだ。納豆小パックがあればご飯二膳はいける。しかし、なぜか納豆はかき込むようにして食べてしまうので味わうことができない。その場合もひき割りならば、かむ手間がないので効率的である。オール外食の私は、焼肉定食の頻度の方が納豆定食(メニューにめったにない)よりも多く、納豆は貴重な存在である。減反の叫ばれている昨今、畑のお肉はお肉屋のお肉よりも価値が高いということだろう。

本当は別のこと(幸福論など)を書こうと思っていたのだが、どうしてこうなったのか?これを書いているのは、昼前で空腹だからだろうか?日本男児とはいえ、腹が減っている時の食い物の話はとめどがない。

それに空腹と幸福はすこし似ている。

 

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