群青
ultramarine.
探し物はナンですか？ 02/11/23
一人暮らしなのに物がよく無くなる。この部屋には座敷ワラシがいるか、バミューダトライアングルにつながっているに違いないと, 密かに推理をしている。
先ほどから「駐車場の更新」に必要な書類を探しているのだが、予定通り見つからない。そもそも一年前にしまった物を探し出すという行為は、常に時代の先端をいく私にはムリなのだ。それに作業の途中で古い雑誌やマンガを見つけてしまえば、当初の目的からはずれようとも、読まずに済ますわけにはいくまい。次はいつ読めるのかわからないのだから。
そうこうしているうちに「駐車場更新に必要なもの一覧」が書いてある書類もどこに置いたかわからなくなった。おかげでまた探し物が増えた。予定外の仕事と言うものは予定通りに発生しないものである。
そんな私のパソコンの中も混沌を極めている。酔って書いた文章やら酔って描いた絵など、また、いつか役に立つのではと思いダウンロードしたファイルが整理分類とは程遠いネーミングで保存されている。数字名のファイルは連番ですらない。ちなみに今書いているこのファイル”index.html”さえ数分間探さないと見つけ出せなかった。検索にかけてみると同名のファイルが７４ファイルもヒットしてしまう。最悪自分のサイトから、ダウンロードしてきて更新すればよいのだが･･･
以前使っていたパソコンの中にも、まだ救出していないファイルが多数眠っている。もしかしたら一生眠ったままかもしれない。不甲斐ないお父さんを許して欲しい。しかし、今では本当に必要だったのかも疑問である。
人が探し物をする時間を全部集めると、世界一周ができるほどだという。私の場合は他人よりも少々整理整頓が下手なので、やはり世界一周ができるくらいの時間はいるだろう。船旅だが。それでも、可憐な少女が、蓮華畑で四葉のクローバーを探している光景などは絵になる。チルチルとミチルは幸せの青い鳥を探しに行った。私も日々、希望を探す旅の連続だ。
