群青

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深夜の出来事 02/10/14

中学時代。貧しい少年だった私は当時パソコンはおろかTVも車も持ってはいなかった。現在はパソコンもTVも車も持っている、立派な貧しい中年に成長している。そんな中学生の夜の時間のすごし方といったら、ラジオを聞くか本を読むか、気まぐれで勉強のためにペンをにぎるか、もしくは他のモノをにぎるかくらいのことしかなかった。

その頃どんな放送を聞いていたかというと、オールナイトニッポンセイ!ヤングなどの深夜組ご用達番組だった。それらを聞くことは、次の日のクラス内での会話に加わるためには必須の条件だったのだ。目覚ましをセットして早めに寝て、深夜に起きだし布団の中で聞いていた。時間はありあまるほどあったし、授業中でもぐっすり寝られる良い環境だった。今は仕事中にぐっすり眠ることはできない。これは環境の変化ではなく人間的成長の証であろう。

ところで、この「ぐっすり」という副詞は、眠ってる様子を表す以外にどんなところで使われるのか検証してみたい。

どれもなんとなく眠そうだ。唯一「ぐっすり八兵衛」だけは違和感がなかったことを付け加えておきたい。「さっぱり」とか「たっぷり」などの凡庸性のある言葉と違い「ぐっすり」には聞いた者を睡夢に誘う妖しい響きがあるのだ。

と、いうようなことを人々がぐっすりと眠っている深夜に、こっそりと配信しているわけである。これはこれで怪しい。

 

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