群青

ultramarine.

洗車場に架ける橋 02/11/04

休日の朝目覚めてピーカンだった時は、車でも洗うか?と必ず思う。必ず洗う、ではないところが我ながらクールでキュートだ。とはいえ、潔癖症のきらいがある私はかなりの頻度で車を洗う。年に6回以上のペースだ。ドアノブを握ったときに手のほうが汚れた時に、というのが洗車のタイミングの目安と言えよう。

洗車場の朝は早い。みな出かける前に綺麗にしようという魂胆だろうが、賢明な私は時間をずらして行く作戦だ。この戦略で誤ってはならないのが、早い方にずらしてしまうということだ。暗いうちに洗い始めると汚れが落ちているのかいないのか、わからなくなるのでやめておいた方がよい。カンテラ付のヘルメットをかぶるという手もあるが、最悪の場合通報されかねないので、やはりやめておいた方がよいだろう。

予想どおり洗車場は賑わっていた。デート前のアベックや、一家総出で洗車している人もいる。きっと何も知らない子供たちは、おとうさんに「噴水のあるところへ遊びに行こう」などと騙されて連れてこられたのだろう。子供は純真だ。ペットの犬まで洗いそうな勢いである。

いよいよ洗い始める。シャワーのノズルを持つと、私の脳裏には「兄弟舟」の勇壮なメロディが流れ出す。どうにも体勢が一本釣りを連想させてしまうからだ。ちなみに掃除機のバキュームホースを持ったときには「ゴーストバスターズ」のテーマが流れるのは言うまでもない。

雲ひとつない青空に、噴霧器が虹の橋をかける。隅々まで磨き上げ、ワックスをかけ、2時間に及ぶ戦いは終わった。綺麗になった車に対して、被害はTシャツが汚れたのと靴が水浸しになっただけだ。もしかしたら私は不器用なのかもしれない。そういえば割り箸もうまく割れないことが多い。

 

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